小悪魔なキミに恋しちゃいました。
「ま、待って」
ほらね。
須藤さんは僕の手を引いて、止めに来た。
「うん、なあに」
優しくそう問うと、
「勉強、教えてください」
そうキミは言った。
「よし、よく出来ました」
そんな須藤さんが可愛い、なんて思ってしまった僕はおかしいんだろうか。
それから勉強会は再開。
僕も一緒に参考書と教科書を取り出して、さっき須藤さんが行き詰っていた問題の解説を始める。
「……ってなるんだけど」
問題に夢中になっていた僕は気づかなかったけれど……
一通り説明を終えて顔を上げると、ポカンと僕を見ている須藤さん。
「ねぇ、聞いてる?」
そう聞くと、須藤さんは途端に焦っていて、聞いていないことはバレバレだ。
「へっ、き、聞いてるよ。答えはこれでしょ?」
「うん。じゃあこれ解いてみて」
嘘をつくものだから、試しに同じ問題を解かせてみる。
すると、案の定須藤さんは解けずに、問題と見つめあっていた。