全ての記憶を《写真》に込めて
「それで、翔くんどうしたの?」

「注文だよ、ここカフェでしょ?」
彩月ちゃんにやってもらいたいの〜、とおどけたように笑う翔くん。

「そ、そうだね…うん」
し、知り合いだと緊張する。
しかも面と向かって頼まれてしまったら余計に。


「お客様、ご注文は何になさいますか?」



「彩月ちゃんが可愛すぎるんだけど、ここのクラスの女子みんなかわいいのになんでこの子俺のクラスじゃなかったんだろう」

「翔、さっさと注文して出てって」

「しかたねぇなぁ〜、じゃあ、オレンジジュースとショートケーキ二つで」
「二つ?」
「おう」
「かしこまりました」
少々お待ちください、といい家庭科室へ向う。

二つってなんでだろう。
翔くんしか居なかったはずなのに…。
も、もしかして翔くんの横に隠れて人がいたとか?
それだったら申し訳ない。

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