全ての記憶を《写真》に込めて
「うん、一回スッキリすると気分も楽になる!」
そして、ベッドに飛び込む。
「あ、メール来てる」
茉莉ちゃんかな?メールするって言ってたし…。

【彩月!何かあったらすぐ言ってね!あと、彩月の家にまた今度遊びに行くから〜♡】
茉莉ちゃんだけかと思ったら翔くんからも来てる。
【彩月ちゃん、また誘ってね〜】

「ふふっ」
なんだか、見てるだけでほっこりするなぁ。
翔くんも今日用事があったのに来てくれて。


でも、賑やかだった分、静かになると寂しい、かも…。


_______________プルルル、プルルル。


「あれ?」
画面に映ったのは“晴くん”という文字。
何か、忘れ物でもしたのかな。
「もしもし、どうしたの?忘れ物とか、あった?」
『忘れ物なんてないけどぉ』
「あれ?そうなの?」
『どうせ、あんたまた徹夜とかしそうだからさ』
声かけておこうと思ってねぇ、と。
「大丈夫だよ、今日はよく眠れそうだから」
『そう、ならいいや じゃあ、俺そろそろねるか、』
「あ、あのっ!」
『何?』


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