MOON WOLF
MOON WOLF
あれから十分くらいたった。

私はここにいる3人と他愛もないおしゃべりをしていた。

3人は個性豊かだけど、とっても優しくて面白い人たちだということがわかった。

「いやー、そんなことってあるんだ?!」

「おもしろいねー!」

今ちょうど、妹の面白話を話していた。

「あっ!そう言えば、こんなに話してるのに俺達、君の名前知らないやっ!」

「そういえばそうだな」

「おしえてくれる?」

最後に爽やかさんが優しく微笑んで聞いてきた。

「私は、花塚マリアっていいます!」

「マリアちゃんね。俺は、井上 冬真 イノウエトウマ。よろしく!」

爽やかさんはとってもお似合いの名前だ!

「俺は、中西 歩 ナカニシアユム、だよ!
あゆって呼ばれてるから、あゆって呼んでね!」

あゆちゃん!可愛すぎる君はそう呼ぶことにします。

「あー、俺は、笹野 健介 ササノケンスケ。」

よし、パツキンさんはケンケンでいこう。

「えーっと、冬真さんとあゆちゃんとケンケンだね!宜しくお願いします!」

「はっはっ!ケンケンだって!可愛いね」

私が言うと、冬真さんは笑った。

「冬真だまれよ!てか、おいマリア。ふざけんなよ?!」

「だって、健介って長いじゃん。」

そーだよ、絶対顔怖いしケンケンって呼び方の方が愛嬌があるよ。

「俺女の子じゃないよ!」

あゆちゃんが言う。

「あゆちゃんは可愛すぎるからちゃん付けじゃないとダメなの。」

「まあ、別にいいけど」

少しふてくされてしまったあゆちゃんなのであった。

すると、

ガチャッ

奥の部屋からさっき消えていった銀髪さんが出てきた。

「で、こいつが、月嶋 愛斗 ツキシマアイト。
MOON WOLFの2代目総長。」

「ん?」

「ん?」

「あ?」

「え?」

この部屋に4人のハテナが飛び交った。
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