…好きか?

「お、おいッ」



異変に気付いたゼンは
片膝を曲げて腰を落とし姿勢を低くすると
アタシと同じ目線になった。



「ケガしてんのか?」


「…ちょっとね。
 さっきドジやらかして…。
 まぁたいした事ないから」



また余計な心配を掛けると
コイツの事だ。
説教が始まるに違いないと感じ
何事もないように振る舞った。



「たいした事、ないねぇ…」



何を思ったのか
ゼンはアタシのケガしている足首を掴んだ。



「いったぁ…」



あまりの激痛に
ついに口に出してしまった。


< 76 / 370 >

この作品をシェア

pagetop