彼女の居場所 ~there is no sign 影も形もない~
「何だ-、ちぇっ」
「ちぇってコドモですかっ!」
「いいですか、私が戻って来るまでにこの書類の山を少しでも減らしておかなかったら、お茶の時間は作りませんから」
「え?」
「出来次第では、お昼休みも減らしますからね」
「ええっ、早希ちゃんヒドイ」
「ハイ、では秘書室に行って参ります」
私は肩を揺らして笑いを堪える人事部長の背中を押して常務の執務室を出て行く。
背後で「えー、おにー」と言うタヌキの鳴き声がしたような気がするが、知ったこっちゃない。
廊下に出たところで堪えきれず人事部長が笑い出した。
「タヌキの飼育係の職場復帰ですね」
「はい、精いっぱい頑張らせていただきます」
親ダヌキから受けた恩は仕事で返す。
私は背筋を伸ばして秘書室に向かった。
さぁ、バリバリ働くぞっ。
今日も明日も明後日もタヌキ相手に怒鳴る秘書の声が役員フロアに響き渡る・・・
おまけEND
「ちぇってコドモですかっ!」
「いいですか、私が戻って来るまでにこの書類の山を少しでも減らしておかなかったら、お茶の時間は作りませんから」
「え?」
「出来次第では、お昼休みも減らしますからね」
「ええっ、早希ちゃんヒドイ」
「ハイ、では秘書室に行って参ります」
私は肩を揺らして笑いを堪える人事部長の背中を押して常務の執務室を出て行く。
背後で「えー、おにー」と言うタヌキの鳴き声がしたような気がするが、知ったこっちゃない。
廊下に出たところで堪えきれず人事部長が笑い出した。
「タヌキの飼育係の職場復帰ですね」
「はい、精いっぱい頑張らせていただきます」
親ダヌキから受けた恩は仕事で返す。
私は背筋を伸ばして秘書室に向かった。
さぁ、バリバリ働くぞっ。
今日も明日も明後日もタヌキ相手に怒鳴る秘書の声が役員フロアに響き渡る・・・
おまけEND


