クールな外科医のイジワルな溺愛
「あ……」
めまいを起こしたように、景色が歪む。気持ち悪くて目を閉じた。胃から何とも言えない不快感がせり上がってくる。
貧血かも。そう思う暇もなく、意識が遠のきかけた。そのとき。
青信号が点滅しているのがぼんやり見えた気がした。その瞬間、突然の眩しい光に目を焼かれた。
自分の上に雷が落ちたのではと錯覚するくらいの衝撃が、全身に走る。
最後に見えたのは、夜空に投げ出されたカップ麺と半額シールが貼られた餃子だった。
ああ……私の……カップ麺……。
私は予想外に高く宙を舞いながら、意識を手放してしまった。