クールな外科医のイジワルな溺愛
少し前、二十代前半まではむくみって何のことかわからないくらいだったのにな。気づけばもう二十五歳。だんだんと疲れやすくなっている自分の体の劣化が悲しい。
都心から離れたアパートの最寄り駅に着くと、てくてくと帰り道の途中にあるいつものスーパーに向かう。
小さな個人経営のそのスーパーは午後八時閉店。今は七時。そろそろお惣菜の半額シールが貼られる頃だ。
自動ドアをくぐると、真っ直ぐにお惣菜コーナーに進む。自炊の方が節約できそうに思うけど、たった一人でそれほど食べなければ、半額の惣菜生活とコストはそう変わらない。調理器具や食器を洗わなくて済むし。
お惣菜コーナーには老人やおばさん、色んな世代が群がっていた。すでにパック詰めされた商品に、バックヤードから出てきた店員が半額シールを貼っていく。
ここでおとなしく目当ての惣菜にシールを貼られるのを待っていてはいけない。直感で食べたいと思った餃子の小さなパックをつかみ、店員の傍に寄る。
「これも半額になります?」
至近距離で詰め寄ると、若い女性店員は非常に迷惑そうな顔をしながらも、餃子のパックにシールを貼ってくれた。