愛され過ぎて…ちょっと引いてます
「副社長、そんなにジッと見つめられたら、千堂さんが怯えてしまいます」

たしなめるような言い方に副社長は気にする様子もなく、「あぁ、すまない」と言うと、またファイルに視線を移した。

やっと視線がそれて、正直ホッとする。

横にいる向井室長を見ると、クスッと笑って見せた。

その笑顔に何だか安心する事ができて、私の中で向井室長に軍配が上がってしまう。

 ー副社長は何も悪くないけど....何かごめんなさいー

とりあえず、心の中で謝っておく。

緊張した私の気持ちを察しているのか、副社長は質問を投げてきた。

「どうだ?仕事は」

「はい...いろいろと教えて頂いています」

「そうか」

頷きながら少しだけ微笑んだその顔は、目を引くものがあった。

『おお~っ』と感嘆しながらその笑顔を眺めていると、副社長は視線を向井室長に移して尋ねた。



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