愛され過ぎて…ちょっと引いてます
そして翌日、会社に出社していつも通り朝の準備をし終わると、向井室長のデスクに呼ばれて驚くべき辞令を受けた。

「千堂さん、本日付で副社長専属となりました」

その言葉を聞いて声が出ない私の代わりのように、その場にいた先輩秘書達が「ええっ!!」と驚愕の声をあちこちであげた。

それは..そうだよね。

こんな新人のまだ何もできない私が、副社長の専属秘書だなんて。

やっぱりそう感じたのは私だけではなくて、先輩秘書が向井室長に確認した。

「向井室長!どういうことですか?」

そう詰め寄っていくのは、常務専属をしている田代さん。

う~先輩怖いよ...美人で知的な人が怒ると迫力ありあり。

でも..そうだよね。

副社長の専属に新入社員が付くなんて本当におかしな話で、誰だって信じられないっていうか怒るよね。

もうどうしていいか分からないよ...私。

そこへ秘書室全体のざわめきを一掃する『パンパン!』という手を叩く音が響いた。

手を叩いたのは向井室長。

そしてみんながそちらを注目した。
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