こんなの心臓もちません!
「それで、昨日言ったこと結良ちゃんが伝えるかわからないから一応伝えてって。ほらこれ」

そう言って千紘にメールを見せる凛。

ま、まだ信用されてなかったんだ。

「めんどくせぇ……」

「そう言わずにさ。僕たちの身にもなってよ……」

「ほんとだよ……」

凛と二人で思わずため息。

「結良ちゃんは電話だったんだっけ?」

「そうなの。
しかもあらぬ疑いをかけられてね、私が千紘のこと……」

「ん?」

つ、続き促されてるけど……

言えない、なんか言えない。

千紘のこと好きって思われたって……

……なんか言えない!

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