孤独姫


舞里の昔の話を聞いた
俺たちがまだ知らなかった
ずっと昔の話…

そして、
舞里とヤクザのつながりを
決定づけた内容


知りたかったことなのに
舞里から聞きたかったという
少し複雑な気持ち


「今の舞里の本名は逢崎は黒塚組の組長の奥さんの名前なんです、そこまでは調べれたんですが……それ以上は分かりませんでした」


黒塚組の奥さんの名前か…


まだ何か裏がありそうだな


「舞里ちゃんは絶対助けるからね!」


そう遥が言った









「………私も何かお手伝いできませんか」








そう言って来た
舞里の妹に俺らはどうしていいかわからなかった


すると、


「夢里さん、私と一緒にここで待ってませんか?」


「あ、あなたは……」


「舞里の親友の如月 綺沙羅です」


「ま、りの…」


「私も舞里に助けられたから舞里を助けたい、でも、何もできなくて……」


俺たちは
黙って聞いていることしかできなかった


「でもここで待ってたら1番に“おかえり”っているからここで待つの」


「ここにいるのはそんな理由だったの」


「そんななんて言わないで、慎くん、私にできるのはそれぐらいだからね」


本当に肝が据わってんのか
変な奴なのか


「それに、迎えに行くのはナイトの仕事でしょ」


ナイトか……
俺たちのことだよな


「だから一緒にここで待とうよ」


「……分かりました」


「あと敬語もなしね」


「うん」


これでとりあえず
ひと段落かな
あとは俺たち次第だろうな







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