孤独姫
舞里が寝た後に
俺たちはもう一回幹部室に集まった
「じゅん、これからどうしますか」
「そーだよー、僕は舞里ちゃんと仲良くなりたいよー」
そんなの分かってんだよ
…でも、俺はまだ少し迷ってる
今ならまだ俺たちから離れることはできる
そっちの方が安全なのは分かってる
でも、あいつのそばにいたい
あいつは何か隠してる
あの質問にあの震えようはありえない
……帰るところもなさそうだしな
「俺は姫にしたい」
「僕は舞里ちゃんが害がないことがわかったのでじゅんに任せます」
「僕は仲良くなりたーい」
「あいつはその辺の女と違うからおれもいい」
…決まりだな
「それなら……---」
「ふふ、腹黒いですね、じゅんは」
「お前にだけは言われたくねぇーよ」
俺はただ純粋に舞里といたい
もっと知りたい
それだけなんだ…
…そして、
あいつを救ってやりたい