孤独姫
「んっ、・・・・・・」
ま、眩しい、
久しぶりにこんなに長い睡眠をとったな・・・
“あの事”以来、寝るのも好きじゃなかったからな
とりあえず昨日の部屋に行くか・・・
ーガチャー
「おはようございます、舞里ちゃん」
「舞里ちゃん、おはよー」
「お、おはよう」
「やっと来たか」
バラバラな挨拶だな
「・・・・・・私もう行くから」
こんなところに長居はできない
せっかく逃げてきたのに
見つかってしまう・・・
あんな生活もういやだ
できるだけ遠くに逃げないと
あいつはどこまでも追ってくる
「待て」
「・・・・・・なに」
早く行かないと
もうすでにこの街にいるかもしれないのに
「誰から逃げてる」
今なら平常心で通せる
昨日は震えてたから・・・
「・・・・・・関係ない」
「僕たち友達じゃないのー」
誰も了承してないのに
ほんとにKYだな・・・