孤独姫


「あの日誰から逃げてた」


「・・・・・・逃げてない」


「逃げてここまで来たんだろう」


「・・・・・・違う」


「なら、なんであの場所にいた」


「・・・・・・う、うるさい!」


柊達は驚いた顔をした
久しぶりにこんな大声を上げたな・・・


「あんたらに何がわかんの」


「ちゃんとした生活があって、仲間がいて、友達がいて」


「平凡な生活してる奴らに私の気持ちなんてわかるわけない!」


「だから、ほっといてよ」


「今まで通り普通に生活すればいいじゃん」


「赤の他人の私なんて無視してればいいじゃん」


「なんで私に関わってくるの」


・・・・・・やっちゃった
あまりにイライラしすぎて全部言っちゃったよ


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