私と後輩君との恋は、じれったい。
「失礼しま…っ!?」

「わっ!?あ、すみません!!」


 図書室の扉を開けて最初に見たのは、誰かの制服。

 ちょうどその人は出ようとしてたみたいで、ぶつかる直前で気付けて良かった。


「えーっと、2年4組の図書委員さんですか?」

「はい、そうです」

「あ、良かった。まだ来てないの、2年4組さんだけだったんですよー」

「「すみません…」」


 夢ちゃんと二人で謝ると、その人は気にしないように笑った。


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