所長による小動物系女子の捕獲計画
顔を真っ赤にして照れながらも、ちゃんと気持ちを教えてくれる。そんないじらしい姿を愛さない男なんていない。

「莉乃も同じ気持ちでいてくれたならいいよ。我慢しとくさ」

そう、俺たちは今、気持ちを共有出来たのだから。ゆっくりと手を離して、青信号に車を発進させた。



⌘ ⌘ ⌘


もう少しゆっくり進めるはずだった告白をして、お互いの気持ちを確かめ合った後、幸せなキスをして彼女の部屋から帰る。

俺も莉乃もいい大人なんだから、そのまま泊まってしまう方が一般的なのかもしれないけど、それは彼女の望む事じゃないだろう。実際、あまりな急展開に彼女のキャパシティは限界に近くて。帰り際に何度も戸締りの確認をさせたほどだ


もしかしたら、今もまだ、玄関に立ち尽くしてるんじゃないだろうか?

キスの後の可愛らし過ぎる顔を思い出して、思わず笑みがこぼれた。大きな目は潤んで、夢見心地でぼうっとしていた。
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