恋をするならきみがいい。
人生はじめての告白。
ドキドキして心臓が飛び出そうなぐらい。
『え?好き?』
『うん。私、笹原のこと好きなの!』
もうどうにでもなれって気持ちだった。
笹原が先輩のことを引きずってることも知ってるし、私が笹原の好きなタイプじゃないことも分かってる。
だけど私は……。
『ふ、あはは。ちょっとごめん。待って。小野寺の今の顔ヤバいっていうか……泥がめっちゃ付いてる』
『え゛』
カバンの中にあった手鏡で確認したら確かに顔の周辺がものすごいことになっていて、こんな姿で告白したかと思うと泣きたくなった。
でも笹原はなんだかツボにハマったらしくて、ずっとクスクス笑っていて。どしゃ降りの雨なのにお互いに走ることも忘れてしまった。
『小野寺ってそういうところあるよな』
『え……?』
『いつも一生懸命で、すげえ良いと思う』