これを愛と呼ばぬなら
「僕も君の傘をずっと持ってるんだ。今度持って来る」
「傘なんて捨ててよかったのに」
「君だって箱を捨てなかっただろう?」
「あれは、さすがに無理ですよ」
私が言うと、新井さんはまた笑顔を見せる。話し始めた時に比べたら、顔もだいぶ明るくなったように感じた。
断る私に断固として新井さんは譲らず、コーヒーをごちそうになり、ライブラリーの前で新井さんと別れた。
少し歩いて、住宅の庭先にノースポールが咲き誇っていることに気づく。ライブラリーに来る時は、まったく目に入らなかったのに。
「かわいい」
誰に言うでもなく呟いて、軽い足取りで道を歩く。
いつの間にか、彼に会える一週間後を楽しみにしている自分がいた。
「傘なんて捨ててよかったのに」
「君だって箱を捨てなかっただろう?」
「あれは、さすがに無理ですよ」
私が言うと、新井さんはまた笑顔を見せる。話し始めた時に比べたら、顔もだいぶ明るくなったように感じた。
断る私に断固として新井さんは譲らず、コーヒーをごちそうになり、ライブラリーの前で新井さんと別れた。
少し歩いて、住宅の庭先にノースポールが咲き誇っていることに気づく。ライブラリーに来る時は、まったく目に入らなかったのに。
「かわいい」
誰に言うでもなく呟いて、軽い足取りで道を歩く。
いつの間にか、彼に会える一週間後を楽しみにしている自分がいた。