大好きな貴方へ
だから、二人を噂する声が聞こえてきたり、なんで私が二人と一緒に歩いてんの?
とか、色々学校でも言われている。

正直早くこんな環境から逃げ出したくもなる。

なんで、自分が好きになる人はこんなにも近くて遠いんだろう……。


私は嫌な顔になりながら学校へつくと、お兄ちゃんは私のそんな顔に気づいたのか、

「大丈夫か?亜美〜!
お前は可愛いんだから笑っとかないとな?」

そう、私の気も知らないで皆の前で言うからもう視線が痛い。

「千春にぃ、恥ずかしいから、……。じゃまたね。」


私は、そう言って高校1年の教室へ向かう。
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