はたらかなくても、はたらいても君が好き
「あの…」
「はい」
「21人、全員言うんですか?」
「もちろん。ヘアサロンの女経営者、フラワーアレンジメントの先生…」
数分後…。
「…モデル、女優。21人の社長に相応しい女性を私は社長に会わせたんです。
でも…」
『社長、今日会った女性はどうでしたか?』
『好きじゃない…』
『社長、今日会った女性は…』
『好きじゃない…』
『今日会った…』
『好きじゃない…』
「社長はどの女性も好きにならなかった…。
そんな時、社長は君に出会った…。そして、君を好きになった…。
遅刻しているのに社長とエレベーターでキスして、社長が自分を好きだから好きになった社長に全然相応しくない女性の君をだ。
私はただ社長を好きで、社長の支えになりそうな女性を好きになって欲しかったのに…。
私は負けたんだ…君に…」
「私は…」
増月社長が好きだ。
でも…
「もし、あり得ないが…。
もし仮に私が社長と君の交際を認めたとしよう。
でも、社長と君は見るからに釣り合わないし、君は社長を狙っている女性社員から嫌がらせをされるだろう。悪口もたくさん言われるはすだ。
それでも君は社長と付き合いたいか?

もう一度よく考えて下さい。
では、私はこれで失礼します」
黒井秘書は椅子から立ち上がり、私を置いて1人食堂から出ていった。
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