はたらかなくても、はたらいても君が好き
「さっきから1人で帰って、て…」
「そうか。俺と帰りたいか。
馬場を呼ぼうな」
「だから、やめてってば!!!」
「呼ぶんだってば!!!
んっ? 馬場?」
「馬場、あんたまだ帰ってなかったの?」
「丁度良かった。馬場。
遠峰の仕事を手伝ってやってくれないか?」
「馬場、断りなさい。
私は頼んでないから」
「頼むよ。馬場。
お前が手伝ってくれないと、遠峰は俺と一緒に帰れないんだよ」
「だ・か・ら…あんた1人で帰…」
「馬場!!!」
「…馬場?
あんたさっきから何でこっちを見ないの?

「誰か居るのか?」
「居るの?
社長…」
「社長?
社長、どうしてここに?」
『失礼します』
『おう』
『明日ね』
私は遠峰部長、近下部長の2人にそれぞれ頭を下げると、総務部を出る…。
出る…つもりだったのに私の目の前に現れた。
私の…好きな人…。
「増月社長…。

増月社長…。
お疲れ様です。
失礼します…」
増月社長の横を通りすぎようとした時、増月社長が私の前に立ちはだかる。
そして、私に向かって顔が近づいてくる。
「増月社長!!」
すると、増月社長の動きが止まった。
「安心しろ…。顔を見るだけだ…」
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