はたらかなくても、はたらいても君が好き
私は増月社長の首に両腕を回す。
「社長!!
その女を降ろして下さい!!! 早く!!!!」
「行くぞ…」
「はい…」
「社長!! 聞いて…」
増月社長は私をかついだまま走り出す。
「社長!!!」
後ろから黒井秘書が追いかけてくる。
が、増月社長は気にせず私をかついだまま社長室のドアを開けると、入り、ドアを閉める。
ドン! ドン! ドン!
「社長!!! 社長!!!」
カチャッ。
増月社長が鍵をかけた。
「これでもう…大丈夫だ…」
「大丈夫…なんですか?」
ドン、ドン、ドン。
「社長!!! 社長!!!」
ドン、ドン、ドン。
「社長!!! 社長!!!」
大丈夫じゃないような…。
こっちも…
「あの…増月社長…」
「…何だ?」
「もう、大丈夫…なら…。
私を降ろしても…いいんじゃ…」
増月社長…大丈夫じゃないですよね?
「降ろして欲しいか?」
まだ…こうして居たいけど…。
「だって…重い…ですよね…」
増月社長…無理して…ますよね?
「重い…」
ですよね…。
「なら、早く降ろして下さい」
「落とされないか…心配か?」
「そうじゃなくて…重いんですよね?
大変じゃ…」
「俺の体は…ジムで鍛えられてる…。
落とさないから…。
安心して…俺に抱かれていろ…」
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