はたらかなくても、はたらいても君が好き
「でも…」
「俺を…信用出来ないか?
脱いで…体を…見せようか?」
「いえ…いいです…」
そこまで…しなくても…。
「俺の体を…見たくないのか?」
「……見たい…ですけど…」
「なら…」
増月社長の右手がYシャツの一番ボタンの上に触れる。
止めないと!
「寝る時に見ます!!!」
「…寝る…時?」
「あっ…違っ…寝る時…じゃなくて…、着替える時に…じゃなくて…」
「……いつ…見る?」
「とにかく…今は…見ません…」
いつか…見ますから…。
「真那…」
「はい…」
チュッ。
「会いたかった…」
キスだ…。
1週間ぶりの増月社長とのキス…。
「本当…ですか?」
「本当だ…」
「嘘…ですよね?」
「嘘じゃない…」
「でも…
1週間…1度も…会いに来なかった…じゃないですか…」
「それは…仕事が…忙しかったから…」
「忙しくても…会いに来ようと思えば…来れますよね…。
前、総務部に来た時だって…」
「会いたくても…来られないほど…。
忙しかったんだよ…」
黒井秘書…ですか?
黒井秘書に止められてたんですよね?
今みたいに…。
ドン、ドン、ドン。
「社長!!! 社長!!! 社長!!!」
「会いたいから…上司に頼んで…真那を社長室に来るように…したんだろ…」

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