はたらかなくても、はたらいても君が好き
そうだったんだ…。
「じゃあ…信じます…」
それだけ…私に会いたかったんですね。
「真那の方こそ…俺に会いたかったか?」
「はい…」
当たり前です。
「…本当か?」
「本当です…」
疑うんですか?
私も疑うような事言いましたけど、本当に疑ってたわけじゃないですよ?
「でも…俺に会いに来てくれなかったよな?」
「会いに行きました…」
「…来たのか?」
「はい…」
「いつ?」
「いつ…。
会社に出勤した後…、昼食時間…、会社を退勤する前…、あと…近くに用があった時とか…です。
ついでですけど…」
「ついで…。何の…ついで?」
「そこは…どうでも…良いじゃないですか…」
「…どうでも良くはないだろ…。
仕事をサボって…近くに来たからと、会いに来ていたかもしれない…。
それは…良くないだろ?」
「まあ。サボりは良くないですね」
「社長室の近くといえば…社長室上の屋上か…、社長室下の副社長や…専務達の部屋になる…。
屋上は…鍵がかかってあるし…、副社長は…アメリカに出張中で…居なかったはずだ…」
「土方専務に頼まれた資料を届けに行ったんです」
「…いつ?」
「一昨日ぐらいです。いえ、一昨日じゃないかもしれませんけど、今週だったのは確かです」


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