はたらかなくても、はたらいても君が好き
「はい! ちょっと待って下さい! スマホを…あっ!」
鞄の中だ…。
「すいません…。今、スマホを持ってなくて…。
番号も覚えてなくて…」
覚えておけば良かった!!
「そうか…」
「交換は出来ないですけど…。増月社長の番号を教えてもらって、私がかける事は出来ます!!
教えて下さい。増月社長!!!
あっ。紙に書いて下さいね」
「教えたいんだが…
教えられない…」
「教えられない?」
「ああ…。
スマホを持ってないからな…」
「スマホを…持ってない?
……ガラケーを持ってるんですか?」
番号はありますよね?
「…持ってない…」
そんな!!
「何で持ってないんですか!!」
「前は持ってたんだ…。でも、壊れて…。
新しく買おうと思ったけど…。その時たまたま仕事が忙しい時で…買いに行く時間がなくて…それで…」
「ない…と…」
「ああ…」
「スマホなくても…大丈夫だったんですか?」
「まぁ…。仕事関係はいつも…黒井が連絡を取ってくれてるからな…」
「ああ…」
黒井秘書が…。
それが仕事ですもんね…。
「でも、親とか…友達とか…連絡取らないんですか?」
「親は…家の近くに住んでて…。
週に1回は必ず会うようにしてるし…」

< 46 / 50 >

この作品をシェア

pagetop