はたらかなくても、はたらいても君が好き
「友達は…」
「友達は…」
「居ない…」
「居ない?
1人もですか?」
1人も?
「前は居たと思ってたけど…
違ってたんだ…」
「そう…ですか…」
話さなくて良い事まで話させてしまった…。
「真那…」
「はい…。すいません…」
「違ってないよな?
お前は俺の…」
私は増月社長の左頬に触れる。
「彼女です…。
私は増月隼世の彼女です…」
心配しなくても…違ってないですよ…。
「…初めてだな…」
「…初めて?」
「俺の下の名前を…言ったのは…」
「そう…ですね…」
「ずっとそう呼んで欲しい…」
「えっ?」
「俺を呼ぶ時は…“隼世”ってずっと呼んで欲しい…」
「ダメですよ!!」
「…ダメ?」
「当たり前です!!
社長に呼び捨てなんかしたら、周りに何て言われるか…」
ずっとなんてムリです!!!
「2人で居る時なら…呼んでくれるか?」
「2人…で?」
「それも…ダメか?」
「2人で居る時なら…
呼んでも…良いですよ…」
「じゃあ…
呼んでくれ…」
「もう…ですか?」
こんな近くに居るのに、呼ぶ必要なんか…。
「ああ…。
今、2人で居る…だろ?
呼んでくれ…」
「分かりました…」
必要なんですね…。

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