はたらかなくても、はたらいても君が好き
『だったら、エレベーターが来るまで待てばいいんじゃないのか?』
『待って、間に合うなら…待つわよ!!!』
『そうだな…。悪い…』
『今日みたいに会議とか時間が決められている場合は、必ず30分前には連絡して!
分かった?』
『分かった…』
『自分の部署の人だけ大切にするんじゃなくて、他の部署の人の事も大切にしてよ!!!』
「遠峰部長がそんな事を…」
「ああ。遠峰はお前を大事に思ってるんだよ」
『馬場。分からない事があるなら、すぐ聞きに来るのよ。すぐよ!』
『馬場。顔色、悪いね。体調悪いんじゃないの?』
『馬場。何、食べてるの? ペペロンチーノか…。私もそれ食べよう。すみませーん』
「はい…。
まぁ、私だけじゃなくて、総務部全員だと思いますけど」
「そうだなぁ…。
うらやましいよ…」
うらやましい…。
「近下部長ー。
これ、どこに持っていけばいいんですか?」
「ああ。それは…」
近下部長って、優しくて。
45歳だけど、27歳の増月社長と同い歳にしか見えないほど若くて。
女性社員からの人気も高いみたいなのに独身で。
それがずっと謎だったけど、その謎が今解けた。
近下部長は、遠峰部長が好きなんだ。
だから、用もないのに総務部に顔出したりしてたんだ。
その度に遠峰部長に怒られてるけど。
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