あなたに会う前に戻れたら。
入学式から半年
あれからしゅんと先輩の事は一度も見てない。
そしてしゅんと先輩も私の事を忘れてるだろう。だって一瞬話しただけだもん。半年経つし。でもいつも私は気づいたら探してる。
(みか)「またキョロキョロしてー!話聞いてるー?」
この子は同じクラスの特に仲良しな佐伯美香
(ゆりあ)「聞いてるよー体育祭何に出るかでしょー?」
(みか)「聞いてればよろしい!」「で?何に出るの?」
(ゆりあ)「絶対に全校対抗リレー!」
(みか)「ゆうと思ったよ(笑)ゆりあは頭は良くないけど運動神経は抜群だもんね!」
(ゆりあ)「おいおい、ストレートにゆうなー!!!」
そうです。私は勉強できないけどスポーツは得意なんです!しかも負けず嫌い。
-----放課後-----
よし!今日から体育祭に向けて走るぞー!ってグランドに来てるの私だけか〜。
まぁそっか体育祭の前に期末テストあるし。
と思いながら私はグランドで1人で自主トレをして疲れたので休憩をとることにした。
水飲み場の近くの体育館から男子の楽しそうな声とボールの音が聞こえたのであわよくば参加させてもらおっかな〜なんて思ってのぞいたらしゅんと先輩がいた。
しかもしゅんと先輩達は一旦休憩と言って全員水飲み場まできた。
私は向こうも覚えてないだろうし知らないふりをしようと決めた
そしてしゅんと先輩が通り過ぎるのを待っていた時
(しゅんと)「あれ、ゆりあちゃん?だよね!」
私は先輩が覚えててくれたのがあまりにも嬉しくて胸が高鳴った
(ゆりあ)「はい!しゅんと先輩ですよね?」
(しゅんと)「よかった〜!俺のこと覚えてないのかと思ったよ(笑)」
(ゆりあ)「そんなわけないじゃないですか!命の恩人なんですから!」
(しゅんと)「たかが道案内だろ〜そこまでのことはしてねーわ(笑)」
(ゆりあ)「されど道案内!(笑)」
と私たちはすごく他愛のない会話をしてその日から学校でちょくちょくすれ違うようになった。
私は先輩が遠くにいてもシルエットですぐ気づいてしまう。でも気づかれていることがバレたくないので先輩が声をかけてくれるまでは気づかないふりをしている。
そんなこんなで徐々に仲良しになった私たちは連絡先も交換する仲になった、、、
ここまで仲良くなってしまったのがいけなかったのかな。
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