【BL】お荷物くんの奮闘記
「でも、もう魔力の残滓も感じられなくなったから、擬似魔王については大丈夫だと思う」



 それから、世界の王は大賢者のことを調べているようだとの話も聞いた。ヴェルターに依頼した『反社会組織』の件も、王からの指示のようである。


「僕の知っていることの中で、君たちに役立ちそうな情報といえばあとはあの人の特徴くらいだけど……」


「教えてくれると助かる」


「ブロンドの髪で、僕とほとんど同じ顔をしてるのがあの人だよ。僕の方があの人より背が高くなってるから、見分けは付くと思うけど」


 同じ顔か。ということは、知り合いだからといってプロフェットだと思い込んで話しかけてみれば敵の総大将だった、なんてことも有りうるわけだ。魔王と同じ外見であることと、彼がここから出ることができないと事前に知っておけたのは大きい。


「それともう一人……あの人の守護者として、リュータと同い年くらいの外見の、直属の部下が存在する。でも、今は確か守護者の方は旅に出ていて、不在にしているはずだ。旅の目的は、勇者を拘束するための道具を探しているとか……」
< 115 / 394 >

この作品をシェア

pagetop