【BL】お荷物くんの奮闘記
後衛が出てはいけないラインまで、彼が前に踏み込んだ。
三秒もあれば態勢を整えたガブリエルによって攻撃を食らうだろう距離から、さらに前に足を進める。
「ぼくも、創造主の意向によってここから出られない。けれどあなたの、話し相手くらいにはなれるのではと思うのです」
宙に静止するガブリエルの足下までプロフェットが近付いても、攻撃が再開されることはなかった。
「ぼくでは、いけませんか」
あなたの存在を形成する理由のほんの片隅に、ぼくを。
「神託者よ」
言葉をなくしていたガブリエルが、プロフェットの声に口を開く。
「おまえは、これで八代目だな」
「……はい。意志を持ち逆らって還った者、不要になり棄てられた者、すべて“プロフェット”でした」
「もう七度、死と再生を繰り返したか」
思い直してくれたのか、ガブリエルの手元から氷の刃が消える。
次いで天使が氷魔法で氷柱を生成した。身構える間もなく、氷柱はガブリエル自身を貫く。
「なにを……!」
「神託者よ。おまえの力のより所を、魔王ではなく、このガブリエルの石にするがいい。これでおまえは、ここに縛られることはなくなるだろう」
三秒もあれば態勢を整えたガブリエルによって攻撃を食らうだろう距離から、さらに前に足を進める。
「ぼくも、創造主の意向によってここから出られない。けれどあなたの、話し相手くらいにはなれるのではと思うのです」
宙に静止するガブリエルの足下までプロフェットが近付いても、攻撃が再開されることはなかった。
「ぼくでは、いけませんか」
あなたの存在を形成する理由のほんの片隅に、ぼくを。
「神託者よ」
言葉をなくしていたガブリエルが、プロフェットの声に口を開く。
「おまえは、これで八代目だな」
「……はい。意志を持ち逆らって還った者、不要になり棄てられた者、すべて“プロフェット”でした」
「もう七度、死と再生を繰り返したか」
思い直してくれたのか、ガブリエルの手元から氷の刃が消える。
次いで天使が氷魔法で氷柱を生成した。身構える間もなく、氷柱はガブリエル自身を貫く。
「なにを……!」
「神託者よ。おまえの力のより所を、魔王ではなく、このガブリエルの石にするがいい。これでおまえは、ここに縛られることはなくなるだろう」