【BL】お荷物くんの奮闘記
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王都がユウジの魔法によって防御壁で覆われたのとほとんど同時に、鳥型の魔物が上空へ集まってきた。
侵入を試みたものもいたようだが、既に完成していたドーム状の防御壁に阻まれて動けなくなっている。
作戦は半分成功だ。あとは彼が帰ってくるまで門を守って、合流してから魔王城へ向かう。
そのつもりだったのだが、通信アイテム越しに聞こえた彼ではない男の声で一気に不安が噴き出してきた。
「ユウジ? ユウジ、どうしたの? 何かあったの?」
通信アイテムを握りしめて話しかけるが、アイテムの向こうから発されたのはユウジではなく今最も聞きたくない敵の声だった。
「よおリュータ、相変わらずべた惚れだなー」
「レツ……!」
まさか、天使が居ないことは分かっているはずの輝炎の神殿にレツが乗り込んできたというのか。
完全な近接戦闘タイプのレツと後衛型のユウジでは、レベル差を無視して考えても明らかに分が悪い。
「お、聞こえてるみてえだな。そんじゃ、ユウジはもらってくぜ。返してほしかったら城までおまえ一人で来いよ」
おまえ待っても待っても来ねえんだもん、ラスボス放置してレベル上げでもしてんの。
ユウジがこっちに居たら来る気になるだろ。レツは話すだけ話して、通信を一方的に切った。
何度繋ぎ直そうとしても繋がらないことを思うと、アイテム自体が破壊されたのかもしれない。
「何かあったのか」
「術は、成功してるみたい。でも……ユウジが、魔法を使った直後に敵に捕まって」
ヴェルターの問いに答える自分の言葉で、状況をやっと飲み込む。そうだ、転移魔法で今からでも彼を追いかければ。
王都がユウジの魔法によって防御壁で覆われたのとほとんど同時に、鳥型の魔物が上空へ集まってきた。
侵入を試みたものもいたようだが、既に完成していたドーム状の防御壁に阻まれて動けなくなっている。
作戦は半分成功だ。あとは彼が帰ってくるまで門を守って、合流してから魔王城へ向かう。
そのつもりだったのだが、通信アイテム越しに聞こえた彼ではない男の声で一気に不安が噴き出してきた。
「ユウジ? ユウジ、どうしたの? 何かあったの?」
通信アイテムを握りしめて話しかけるが、アイテムの向こうから発されたのはユウジではなく今最も聞きたくない敵の声だった。
「よおリュータ、相変わらずべた惚れだなー」
「レツ……!」
まさか、天使が居ないことは分かっているはずの輝炎の神殿にレツが乗り込んできたというのか。
完全な近接戦闘タイプのレツと後衛型のユウジでは、レベル差を無視して考えても明らかに分が悪い。
「お、聞こえてるみてえだな。そんじゃ、ユウジはもらってくぜ。返してほしかったら城までおまえ一人で来いよ」
おまえ待っても待っても来ねえんだもん、ラスボス放置してレベル上げでもしてんの。
ユウジがこっちに居たら来る気になるだろ。レツは話すだけ話して、通信を一方的に切った。
何度繋ぎ直そうとしても繋がらないことを思うと、アイテム自体が破壊されたのかもしれない。
「何かあったのか」
「術は、成功してるみたい。でも……ユウジが、魔法を使った直後に敵に捕まって」
ヴェルターの問いに答える自分の言葉で、状況をやっと飲み込む。そうだ、転移魔法で今からでも彼を追いかければ。