【BL】お荷物くんの奮闘記
「ん」
「おれ、ユウジといきたい」
確かに。強い意思が、その言葉の中心にあった。
「そうこなきゃな」
彼が諦めないなら、選択肢はひとつではなくなる。頷いて、現在地から地上までの距離を目測で測る。
「リュータ、火属性魔法は使えるな? 一番でかいやつ圧縮しろ。一度蘇生してるからMPちょっとは回復してるはずだぜ」
いつだったか魔法が苦手だと言っていたリュータだったが、こちらの要求に渋ることはなかった。
「……できるか分からないから、ユウジ、見てて」
「おう。……オレが今だって言ったら、地面に向かってぶっぱなせ」
「うん」
彼が地上に向かって片手を突き出す。
手のひらに集められた魔力が炎の属性へと変換されるのを間近で感じながら、ちらと視線を送る彼に目で肯定する。
変換された力を中心に集中させ続けることで、初級魔法でも圧縮のぶん高威力が出せるようになる。
「今だ!」
「おれ、ユウジといきたい」
確かに。強い意思が、その言葉の中心にあった。
「そうこなきゃな」
彼が諦めないなら、選択肢はひとつではなくなる。頷いて、現在地から地上までの距離を目測で測る。
「リュータ、火属性魔法は使えるな? 一番でかいやつ圧縮しろ。一度蘇生してるからMPちょっとは回復してるはずだぜ」
いつだったか魔法が苦手だと言っていたリュータだったが、こちらの要求に渋ることはなかった。
「……できるか分からないから、ユウジ、見てて」
「おう。……オレが今だって言ったら、地面に向かってぶっぱなせ」
「うん」
彼が地上に向かって片手を突き出す。
手のひらに集められた魔力が炎の属性へと変換されるのを間近で感じながら、ちらと視線を送る彼に目で肯定する。
変換された力を中心に集中させ続けることで、初級魔法でも圧縮のぶん高威力が出せるようになる。
「今だ!」