君ノいない世界 【完】
「で、タスクと何話したの?」

「えへへ、今日の夜花火しよって」

「へー。ご青春おなさりになられて…」

「反応薄っ。に、日本語喋ってる?」

「近未来の日本語だよ。で、何処でするの?」
「ここ」

「はぁ?」

あっさりした二文字に動揺はする。
ここ、つまり学校だ。
二人でするにはいくら何でもリスキーだろ。とツッコミを入れたいところだったが、嬉しそうな彼女を前に流石に言葉を飲み込んだ。
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