君の隣にいたいんだ。
そのまま少したった後、侑斗が口を開いた。
「陽乃、俺今日、修二に言われたよ。
これから先ずっとそのままでいいのかって」
「うん、聞いてたよ」
「考えたんだ…。
もしお前が今の俺を見たらどう思うんだろうって。
お前はきっと、
『侑斗は笑っているのが1番』
とか言うんだろうな」
「うん…」
私は侑斗の笑顔が1番好きだよ…。
「俺、これからはお前の分の笑顔も出せるように頑張るよ…。
俺の中のお前はいつも笑顔だったから」
そう言って、侑斗は1年ぶりに満開の桜のようなとびっきりの笑顔を私に見せてくれた────。