君の隣にいたいんだ。



そのまま少したった後、侑斗が口を開いた。


「陽乃、俺今日、修二に言われたよ。

これから先ずっとそのままでいいのかって」


「うん、聞いてたよ」



「考えたんだ…。

もしお前が今の俺を見たらどう思うんだろうって。


お前はきっと、

『侑斗は笑っているのが1番』

とか言うんだろうな」



「うん…」


私は侑斗の笑顔が1番好きだよ…。



「俺、これからはお前の分の笑顔も出せるように頑張るよ…。

俺の中のお前はいつも笑顔だったから」



そう言って、侑斗は1年ぶりに満開の桜のようなとびっきりの笑顔を私に見せてくれた────。


< 18 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop