君の隣にいたいんだ。
侑斗が帰った後、私は自分の墓石の前でハートのネックレスを見つめていた。
侑斗……。
私ね、本当は死んだあの日、あの世に行かなくちゃいけなかったんだ。
でも、侑斗から離れたくなくて
無理やり傍にいたんだ…。
もう侑斗に告白することも出来ないのに……。
それでも私は、君の隣にいたかったんだ。
…私ね、侑斗の笑顔が大好き。
怒った顔も、すねた顔も、ちょっといじわるな顔も、全部好き。
でもやっぱり1番好きなのは君の笑顔なんだ。
だから本当の最後に君の笑顔が見れて嬉しかった。
侑斗はもう、前に進む力を得ることが出来た。
これで私も、もう思い残すことは何もないよ…。
あ、でもこれは貰って行こうかな!
本当に、ありがとう……。
大好きだよ、侑斗……。
置いてあったはずのハートのネックレスは暖かい光と共に消えて行った……────。
~END~


