短編:内緒のはずの片想い
 へ、変な声でた! 恥ずかしい!! 慌てて振り向けば、お兄ちゃんは口許を抑えて笑いを堪えてる。

「笑わないでよ……!」

 そう言っては見るけれど、私だってきっと笑っちゃう。でも笑われたくないのだ。

「だ、だって……、ぴゃっ! なんて、ふふっ……。あははっ!」

 も、もうお兄ちゃんなんて知らないっ!

 ふいっと顔を背けて二階に逃げようとすれば、腕を引っ張られた。そして私の体はお兄ちゃんの腕の中に。

 お、おおおおおお兄ちゃんっ!? 何してるのおおおおお!!!


「ごめんね、機嫌直して。本題は別だから」

 お兄ちゃんみたいなイケメンにそんなしゅんって謝られたら、きっと許しちゃう。でも、本題って……?
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