職場恋愛
さっさと着替えて喫煙所に降りると國分さんと安井さんが話していた。

安井さんってちょっと苦手なんだよな…。
あっちもそう思ってるんだろうけど。


なんというか、、
常に人を見下してる感じが目に見えるというか。

見下されて当然なんだけど、、。
プライドの塊だなぁって。

裏表が激しいってまさにこの人のためにあるような言葉で、今は裏だな、と思う。


「おはようございます」


そんな安井さんに挨拶するとスッと目を逸らされてしまった。

やっぱ裏だ。

これは苦手を通り越して嫌われてるか…?


「同じ部署にリーダーが2人設けられたのは異例だ。お前の力不足が原因だと理解しろ」


安井さんに冷たく言い放つ國分さん。

そんなこと言ってプライド傷付けちゃだめだろ…。


安井さんみたいなタイプは、人前で叱られることが1番嫌いなタイプ。
今頃はらわた煮え繰り返って大変なことになってるだろう。

その火の粉が飛んでくるのは俺だって理解してください國分さん。


「間違っても逢坂に当たるなよ。自分で考えて任されるようにしろ」


「…はい」


國分さんは俺の心を読んだのか、火の粉が飛ばないように言ってくれた。

ほとんど無意味だろうけど。


「逢坂は不眠を直せ。どうせ最近も寝てないんだろ。今はまだそれが原因のミスは発生していないが、リーダーとなると責任も違う。体調管理も仕事だ」


「はい」


確かに最近あんまり寝れてないけど…。
よく分かるなぁ。


「あと自信を持て。自信なさそうに仕事してるとあいつに目をつけられる」


あいつ?


「寺内だ。
安井はもう少し謙虚な姿勢でいろ。あのクソ野郎は人のプライドを捻り潰すのが大好きだからな」


俺ってそんな顔に出るのかな。
さっきから心読まれまくりなんだけど。


「お前らみたいな責任感の塊はうつになりかねない。上手くやってくれ」


そう言って喫煙所を出た國分さん。

あんな人間味のある人だったっけ。



「ったく煙いんだよ」


糸が切れたように態度が変わる安井さん。


「あいつも偉そうなこと言える立場かよ」


この人も結構口悪いんだよな…。


「リーダーは2人もいらない。
大体、上司からの説教で胃腸炎になるような貧弱者がリーダーなんて笑わせんなよ。
お前にリーダーは務まらない」


ドンッ


「とっとと消えろ」


片手で思いっきり突き飛ばされて背中を強打。結構痛い。


あー。最悪だな、こりゃ。
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