職場恋愛
side 結
航まで怒らせてしまった模様。
電話でだけど怒ってたっぽいことは感じ取れた。
まさか國分さんがチクるなんて想定外すぎてびびる。
今から来るのか…。
さっき離れたばっかなのに。
今は会いたくないなぁ。
そんな思いは儚く散り、さっきぶりに合流した。
やっぱり少し怒ってるっぽい。
顔がほんの少し怖い。気がする。
「電車終わるからホテル行こ」
「えっちょ」
割と乱暴に手を引かれて着いて行かざるを得なかった。
慣れた感じでラブホテルの受付を済ませた航。
お初なんですけど…。
部屋に入った途端盛大にため息をついた航。
「連絡してよ」
航まで説教するの?
「だって…関係ないし…」
「ある。國分さんが教えてくれなかったらそのまま帰っちゃうとこだった」
「帰ってよかったのに…」
「もしなんかあったらどうするの?」
「……航には関係ない。これ以上迷惑はかけられない」
「迷惑だと思ったことはないよ。仕事でもそうじゃなくても俺を頼ってって言ったよね?」
確かに言われた。
でもこれは完全に私の家庭の問題だから、航を頼るのはお門違いでしょ?
「お願いだからこんな時間に1人で歩くのは今日で終わりにして」
航まで…。
「航まで私を子ども扱いするの?」
「子ども扱いっていうか、女の子なんだから」
「そういうの本当にいらない。私はちゃんと大人だし自分の身は自分で守れる」
最悪。
航に八つ当たりしてる。
「世の中優しい人間ばっかりじゃないんだよ」
「そんなこと分かってる。余計なこと言わないで。私のこと何にも知らないくせに、偉そうに指図しないで。自分のことは全部自分で解決しなきゃいけないの。自分の身に何かあったら自分でなんとかする。そうやって今まで無事に生きてこれたんだから別にいいでしょ!?
それに殺されたら殺されたでいいんじゃない?みんなハッピーになれるよ」
勢いに任せて思ってもないことをベラベラ喋ったら急に押し倒された。
違う。私が言いたいのはこんなことじゃない。
私の上にまたがって怖い顔をする航は別の人みたい。
「どいて。勢いではしないんでしょ。ねぇ、どいて!」
航をどかそうとして動かした腕を掴まれて身動きが取れなくなる。
「自分の身は自分で守るんじゃないの?これで守れてるつもり?」
「痛い」
腕を掴んだ手に力を込められて痛い。
「俺みたいな非力な人間をどかすこともできないんだから、2度とあんなこと言わないで」
「嫌だ!ていうか、私のこと嫌いになったでしょ?本音は真っ黒なんだよ。心の中では航のことこんな風に思ってたんだよ。最低でしょ?何度も守ってもらったのにひとでなしでしょ?そうやって力で押さえ込んで好きなようにすればいいじゃん!!」
未だ掴まれたままの腕は少し痺れてきた。
全然非力じゃないんだけど。
「とりあえず手は痛いから離してもらえませんか?」
勢いよく振り払ったらスルッと抜けて、拍子抜けする。
その隙に覆いかぶさってきてビクッとしてしまった。
「…怖がらせてごめん。でも、俺が守るから、もう何も言わないで」
押し倒されて上に乗っかったまま膝をついて私を抱きしめた航。
「体を差し出すようなこと言わないで。もっと自分を大切にして」
大事そうに大事そうに全身を包みながら起こされて何にも言えなくなる。
「結、好きだよ」
.
航まで怒らせてしまった模様。
電話でだけど怒ってたっぽいことは感じ取れた。
まさか國分さんがチクるなんて想定外すぎてびびる。
今から来るのか…。
さっき離れたばっかなのに。
今は会いたくないなぁ。
そんな思いは儚く散り、さっきぶりに合流した。
やっぱり少し怒ってるっぽい。
顔がほんの少し怖い。気がする。
「電車終わるからホテル行こ」
「えっちょ」
割と乱暴に手を引かれて着いて行かざるを得なかった。
慣れた感じでラブホテルの受付を済ませた航。
お初なんですけど…。
部屋に入った途端盛大にため息をついた航。
「連絡してよ」
航まで説教するの?
「だって…関係ないし…」
「ある。國分さんが教えてくれなかったらそのまま帰っちゃうとこだった」
「帰ってよかったのに…」
「もしなんかあったらどうするの?」
「……航には関係ない。これ以上迷惑はかけられない」
「迷惑だと思ったことはないよ。仕事でもそうじゃなくても俺を頼ってって言ったよね?」
確かに言われた。
でもこれは完全に私の家庭の問題だから、航を頼るのはお門違いでしょ?
「お願いだからこんな時間に1人で歩くのは今日で終わりにして」
航まで…。
「航まで私を子ども扱いするの?」
「子ども扱いっていうか、女の子なんだから」
「そういうの本当にいらない。私はちゃんと大人だし自分の身は自分で守れる」
最悪。
航に八つ当たりしてる。
「世の中優しい人間ばっかりじゃないんだよ」
「そんなこと分かってる。余計なこと言わないで。私のこと何にも知らないくせに、偉そうに指図しないで。自分のことは全部自分で解決しなきゃいけないの。自分の身に何かあったら自分でなんとかする。そうやって今まで無事に生きてこれたんだから別にいいでしょ!?
それに殺されたら殺されたでいいんじゃない?みんなハッピーになれるよ」
勢いに任せて思ってもないことをベラベラ喋ったら急に押し倒された。
違う。私が言いたいのはこんなことじゃない。
私の上にまたがって怖い顔をする航は別の人みたい。
「どいて。勢いではしないんでしょ。ねぇ、どいて!」
航をどかそうとして動かした腕を掴まれて身動きが取れなくなる。
「自分の身は自分で守るんじゃないの?これで守れてるつもり?」
「痛い」
腕を掴んだ手に力を込められて痛い。
「俺みたいな非力な人間をどかすこともできないんだから、2度とあんなこと言わないで」
「嫌だ!ていうか、私のこと嫌いになったでしょ?本音は真っ黒なんだよ。心の中では航のことこんな風に思ってたんだよ。最低でしょ?何度も守ってもらったのにひとでなしでしょ?そうやって力で押さえ込んで好きなようにすればいいじゃん!!」
未だ掴まれたままの腕は少し痺れてきた。
全然非力じゃないんだけど。
「とりあえず手は痛いから離してもらえませんか?」
勢いよく振り払ったらスルッと抜けて、拍子抜けする。
その隙に覆いかぶさってきてビクッとしてしまった。
「…怖がらせてごめん。でも、俺が守るから、もう何も言わないで」
押し倒されて上に乗っかったまま膝をついて私を抱きしめた航。
「体を差し出すようなこと言わないで。もっと自分を大切にして」
大事そうに大事そうに全身を包みながら起こされて何にも言えなくなる。
「結、好きだよ」
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