職場恋愛
「山ちゃんが怖いって怯えてたよ。可哀想に」


と、そこで余計なことを言ったのはつり目さんだ。

言わないでよ!!!


「え?俺?当たり前じゃね?」


それはリーダーだから怖くて当たり前って意味でしょうか。

すっごく怖かったんですけど。


「あんた何したの!???」


すかさず山野さんに突っ込むりんちゃんさん。

「なんもしてねーよ……。ただちょっと注意…?」


隣で高い声を出されたのが嫌だったのか、はたまたゲンコツを構えるりんちゃんさんが怖いのか。
耳を塞ぎながらりんちゃんさんから距離を取る山野さん。


「どーやって注意したの。あたしにやってみなさいよ」


立ち上がって山野さんを見下ろすりんちゃんさんの表情は、勝手に夕飯を済ませて帰宅した夫に怒る鬼嫁のよう。


「浮気相手は見つかったのか?あぁ?」


それに対抗してさらに高い身長で見下す山野さん。
うん、やっぱり全然違う。


「誰が教えるかってんだ!考えなさいミジンコ!!」


そのまま痴話喧嘩が始まってしまったのは私のせいじゃないよね…。
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