職場恋愛
ゆるやかに発車した車は真夜中の街をまっすぐ進む。
「遅い!もっと飛ばしなさい!」
素晴らしいほど安全運転な山野さんに飛ばせ飛ばせとりんちゃんさんが騒ぐ。
「高速乗ってから」
「乗っても飛ばさないじゃん!」
「そうですね」
前の席だけが騒がしいからやっと気付いたけど、島田さん一言も喋ってないな。
斜め前に座る島田さんの顔を覗いてみたら、……寝てた。
「島田寝てるでしょ?山野さんの運転で寝ないことないからね」
私が島田さんの様子を伺ったのが分かったのか、航が教えてくれた。
前にもこんなことあったんだね。
「結も眠かったら寝ていいからね」
「ありがとう」
「俺も彼女ほしい」
前の山野さんカップルと私達を見てボソッといじけたつり目さんが可愛い。
「ちょっと前までいたじゃん。どうした?」
運転席からおちょくるような声が聞こえててきた。
「この前って半年も前なんだけど。
しかもあれは彼女にはカウントしてない」
「ラブラブだったじゃん」
「キツネみたいでかわいいって言ったんだよ!?まじで許さねー」
ギャハハと笑う前のお2人。
私もちょっと笑いそうになった。
「いいじゃん、間違ってないしむしろ褒めてる」
「ただでさえつり目ってのがコンプレックスなのに、可愛くもなんともないキツネとか。馬鹿にしてるとしか思えないね!」
つり目さんがこんなに怒ってるの珍しいな。
てか、コンプレックスなんだ。
みんなつり目つり目って呼んでるけど、それはいいの?
「キツネも可愛いとこあるよ、細い目とか。ぐっ…ふふ…やばい、…笑いが…止まらな…ふふ…」
堪えようとしてもやっぱりギャハハと笑うりんちゃんさん。
完全に馬鹿にしていて面白い。
つり目さんはこの中で最年長のはずだけど、全く年上感がない。
それこそ面白いくらい、いじられキャラだ。
家電の人じゃありえない光景。
「遅い!もっと飛ばしなさい!」
素晴らしいほど安全運転な山野さんに飛ばせ飛ばせとりんちゃんさんが騒ぐ。
「高速乗ってから」
「乗っても飛ばさないじゃん!」
「そうですね」
前の席だけが騒がしいからやっと気付いたけど、島田さん一言も喋ってないな。
斜め前に座る島田さんの顔を覗いてみたら、……寝てた。
「島田寝てるでしょ?山野さんの運転で寝ないことないからね」
私が島田さんの様子を伺ったのが分かったのか、航が教えてくれた。
前にもこんなことあったんだね。
「結も眠かったら寝ていいからね」
「ありがとう」
「俺も彼女ほしい」
前の山野さんカップルと私達を見てボソッといじけたつり目さんが可愛い。
「ちょっと前までいたじゃん。どうした?」
運転席からおちょくるような声が聞こえててきた。
「この前って半年も前なんだけど。
しかもあれは彼女にはカウントしてない」
「ラブラブだったじゃん」
「キツネみたいでかわいいって言ったんだよ!?まじで許さねー」
ギャハハと笑う前のお2人。
私もちょっと笑いそうになった。
「いいじゃん、間違ってないしむしろ褒めてる」
「ただでさえつり目ってのがコンプレックスなのに、可愛くもなんともないキツネとか。馬鹿にしてるとしか思えないね!」
つり目さんがこんなに怒ってるの珍しいな。
てか、コンプレックスなんだ。
みんなつり目つり目って呼んでるけど、それはいいの?
「キツネも可愛いとこあるよ、細い目とか。ぐっ…ふふ…やばい、…笑いが…止まらな…ふふ…」
堪えようとしてもやっぱりギャハハと笑うりんちゃんさん。
完全に馬鹿にしていて面白い。
つり目さんはこの中で最年長のはずだけど、全く年上感がない。
それこそ面白いくらい、いじられキャラだ。
家電の人じゃありえない光景。