職場恋愛
6人バラバラのお昼ご飯を買ってみんなで食べる。

山野さん、つり目さん、島田さんはお店は違うけどお肉系。

りんちゃんさんは安売りしていたカットメロンとカットマンゴー。

もはやご飯ではない。

航は小さめのおにぎりを1つ。
それだけしか食べないなんて嘘だよね?


そして私は海鮮丼。
いくらが光り輝いていて気付いたら注文していた。



「逢坂は相変わらず少食。だから細いんだよ」


いつか私も言ったことのあるセリフを呟いたのは島田さん。


「…細い?」


「もやしだろ」
「いや、たけのこの細切り」


少し声色を変えた航に構うことのない島田さんと山野さん。

人の彼氏に失礼なこと言わないでもらえます?


「着痩せするだけ。筋肉むきむきだから」


いや…むきむきではなかったよ…。
言わないけど…。


「いやぁ、ないない」
「骨」


「…骨」


山野さんに骨と言われたことがショックすぎて放心状態になっちゃったじゃん!


「航!?そんなことないよ!細マッチョ!大丈夫!生きていけるだけの筋肉はあるから!」


「ゆーちゃんそれフォローなってない」


つり目さんに冷静に突っ込まれて凹む。


「…骨か」


落ち込んでる…。
島田さんと山野さんのせいだ…!!!


「ほら、肉食え」


山野さんのところからやってきたローストビーフちゃんがどんどん航のお皿に乗せられる。


「これはさすがに……。これから先誰が運転するんだか知りませんけど、酔ったら嫌なんで…」


それはあの2人の運転がそれだけ恐ろしいということだろうか…?


「次こうちゃんしてよ。俺も食後にこいつらはキツイ」


「こいつらって誰?あたしはいつも安全運転だけど?」


「お前とは言ってないのに自白したな。馬鹿か」

「…っ!!むかつく!」


「こうちゃんの運転もゆるーいよね。イラっとする」


突然つり目さんが鬼になったよう。


「イラっとしないでください」


「山ちゃんより遅いってやばいよ。高速は飛ばすところだからね?」


航に圧をかけてるつり目さんはいつもとは様子が違った…。
これはまさか、運転すると人が変わるとかのタイプ?


「5人の命背負ってるんで…」


「1,2,3,4,5,6…5人じゃないよ?」


りんちゃんさんが数えたら島田さんと山野さんが爆笑した。


「自分を入れてないだけだろ。馬鹿か」
「りんちゃんって天然だなぁ!」
「違う、馬鹿」


2人は仲良く大笑いしてるけど…。
りんちゃんさんの顔は般若ですよ。
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