職場恋愛

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい！！！6時間も重かったですよね、キモかったですよね、サービスエリアたくさん逃しちゃいましたよね、本当にごめんなさい。反省します。奈落の底へ落ちてきます。ごめんなさい」



サービスエリア内のフードコートでつり目さんにひたすら謝る。



「いやぁ、もたれてきたのは2時間くらい前だから割と逃してないな、うん」


「2時間も本当にごめんなさい。どついてくださったり投げ飛ばしてくださって結構ですのでどうかお許しくださいませ」


「そんなに謝んなくていいから〜。こういうのも旅のスパイスだろ」


つり目さんの優しさが目にしみる…。


「まだ謝らせてんの？許してやれよ。器が小さいと、モテないぞ。キツネさん」


買ってきたローストビーフ丼を手にした山野さんがからかう。


「許してんのに謝るんだよ！てか、誰がキツネだよ！！それだけは絶対に許さねぇ」


山野さんの言葉にイラついたつり目さんはドカドカと歩いてお肉系のお店に並んだ。




ほんと、私失態だなぁ…。
つり目さんも肩が重いって払いのけてくれたらいいのに。