職場恋愛
side 森


2日連続でとてつもなく忙しい中、どうしても事務所に行かなければならない用事ができてしまった…。


あの夜のことを思い出しただけでも震えが止まらない程、驚いてびっくりして腰を抜かしそうになって。

まさか高木ちゃんにあんな一面があったなんて知らなくて、ここに勤めて初めて会いたくないと思ってる自分がいる。


携帯は他の部署より仲が良くて家族みたいと言われているらしいけど、今の携帯はその逆。


むしろ家電と同じくらい重たい空気が漂っていると思う。

高木ちゃんのあの言動には正直ショックが大きくてなんとも言えない気持ちなんだ。


何かを言われそうで怖いというよりもどんな顔で会えばいいのか分からない。

山ちゃんやゆーちゃんのことを悪く言ってたのだって許せない。
持ちつ持たれつの関係があったからこそ成り立っていたと思っていたのに、あんな風に思っていたなんて。


…………。


ドキドキする。
どうせなら恋とか愛でドキドキしたかったな…。



「すー……はぁ………」


頑張ろう。



携帯の事務所のドアを開けるのに勇気がいるなんて。



「失礼します」
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