職場恋愛
「はぁ、はぁ、あぁ!くそ!待って、置いてかないで、お願いだから、そこで待っててぇ」


「ご老体なんだから、そこのベンチで座って待ってなさいよ!」




ビリッケツをくらっていたのはつり目さんだった。
私は意外と余裕の3番目。

私とつり目さんの距離はかなり離れてるからね。
1番先に行ってるのがりんちゃんさんなんだけど、もうそれが早すぎてびっくり。


航はペースを合わせてくれているから近くにいるけど。


今どれくらい登ったんだろ。



「結、キツくない?」


「大丈夫!おみくじのところまであとどれくらいかな?」


2段上にいる航が私の顔を見ながら様子を気にしてくれている。
あぁ、なんてお優しいの。


「さっき看板出てたから、もう少しじゃない?」


「その看板のとこが500段くらいだった気がする!適当!」


私の10段くらい上にいらっしゃるりんちゃんさんも話に加わった。
てか、もう500段も登ったの!?

それはそれは、つり目さんお疲れ様です。



「786段でしたっけ?」


「785段じゃないの?」


もはやその1段は大して変わらないと思うんですが。


「な・や・むだと縁起が悪いからどうのこうのって書いてた気がするー、まじ適当」


「あー、書いてましたね」


階段登りながら平然と会話するってすごいです。
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