職場恋愛
オープン直前、山野も休憩室に顔を出し、逢坂に驚きつつフロア担当を安井と話し合っていた。


今日は秋本と沼田がレジで、俺と山野がレンジ。
逢坂はエアコン、安井と島田はその他を走り回るらしい。

逢坂1人で大丈夫なんだろうか。



「安井と俺はこうちゃんの近くにいるようにするからなんかあったら呼んでくれれば」


安井が仕切らないから山野が仕切ってんだけど、リーダー3人いるってどんな部署だよ。

他の2人よりキャリアが長いはずの安井はもう山野に任せっきり。

まぁ逢坂はなりたてだし後輩だから聞くだけなのが当然だけど。



「店長代理いなかったら電話応対する人がいないとですよね」


ここでだれもが忘れていたであろう事務所の管理人役を誰にするかと逢坂が発言した。


「あー、完全に忘れてた。あーーー、もう。高木ちゃんに頼んどく。あっちは適当にやってもらって。うん、じゃそれで行こう。やべぇ時間ねぇ」



オープンまであと2分。
早く売り場に行かないと。




俺から順に外に出ようとドアノブに手をかけたら勝手に開いて驚く。


「ぅおっ…」

「えっ」


えっ、て。それ俺のセリフ。
色々言いたいことあるけどとりあえず売り場だよな。


目の前にいる岩木さんと飯島を避けて出ると後ろの人たちの驚いている声が聞こえた。



「お前ら制服持ってんならエアコン出ろ。話はその後だ。絶対に帰るなよ」


こんな時間だから誰もいないと思ったんだろう。普段だったら全員売り場に出ているであろう時間だから。

つくづく付いてないな、あの2人。



山野に指示されてどうするんだか知らないけど出るなら早く出てほしい。
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