極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
 多幸感を抱くこのキスは、以前もどこかでされた記憶が残っているが、それがいつだったのかすぐに思い出せない。

「和奏、愛してる」

 涼我が慈愛に満ちた優しい表情になり、両手で私の頬を包むと、苦しいくらいに胸がキュンとした。

「私も。涼我を愛してる」

 こんなにも私は涼我が大事で大好きだったのだと、改めて自覚した。
 ふわり、と今度は唇に優しいキスが降ってきて、顔が一気に熱くなる。

「照れてるのか?」

「だって、きちんと気持ちが通じ合ってからのキスは初めてだから」

 恥ずかしくて消え入りそうな小さな声でつぶやくと、涼我が口もとを緩めて笑顔になった。

「それと……もし俺たちが別れた場合、俺は友達には戻れないから。そのときは、俺たちの縁は切れるからな」

「絶対別れないよ。涼我とは今までけんかしたこと一度もないもん。付き合ったからってけんかして別れるとか想像つかない」

 交際初日から別れた場合の話をするなんて、なんて縁起が悪いのだろう。
 だけど涼我は至極真面目に考えて発言している。
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