極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
「涼我さんとふたりで行くんですか?」
蘭々ちゃんの発言に驚いて、飲みかけていたビールを吹き出しそうになり、慌てておしぼりを手にする。
「それはないよ」
冗談はやめて、と笑い飛ばせば、隣にいた涼我がなぜか不機嫌な顔をした。
「友達の樹里も一緒。前にもここに来たことがあるんだけど、蘭々ちゃん覚えてるかな」
「覚えてます。綺麗な人ですよね」
やっぱり誰が見ても樹里は綺麗だと形容される容姿なのだ、なんて感心していたら、涼我はその間もずっとスマホを操作して誘う人を探していた。
「もういいよ。みんな忙しいし、急には見つからないよね」
ずいぶんと苦戦している涼我に、あきらめてもいいのではと声をかけた。
「予約の人数を変更してもらおうよ。三人で行こ」
「それしかないな。樹里に電話する」
だいたい最初から四人での予約に無理があったのだから、三人にしてもらえばいい。
私と涼我の間で意見が一致したのだけれど、そこへ割って入ったのは蘭々ちゃんだ。
「誰か一緒に行く人を探してるんですか?」
ちょっと待って、と樹里に電話しようとする涼我の手を蘭々ちゃんが掴んで止めたので、私も涼我も驚いて目を見合わせる。
「涼我さん行くんですよね。私も一緒に行きたいな!」
「蘭々ちゃんが?」
掴まれていた手を自然にほどきながら、涼我が困ったような顔をする。
蘭々ちゃんの発言に驚いて、飲みかけていたビールを吹き出しそうになり、慌てておしぼりを手にする。
「それはないよ」
冗談はやめて、と笑い飛ばせば、隣にいた涼我がなぜか不機嫌な顔をした。
「友達の樹里も一緒。前にもここに来たことがあるんだけど、蘭々ちゃん覚えてるかな」
「覚えてます。綺麗な人ですよね」
やっぱり誰が見ても樹里は綺麗だと形容される容姿なのだ、なんて感心していたら、涼我はその間もずっとスマホを操作して誘う人を探していた。
「もういいよ。みんな忙しいし、急には見つからないよね」
ずいぶんと苦戦している涼我に、あきらめてもいいのではと声をかけた。
「予約の人数を変更してもらおうよ。三人で行こ」
「それしかないな。樹里に電話する」
だいたい最初から四人での予約に無理があったのだから、三人にしてもらえばいい。
私と涼我の間で意見が一致したのだけれど、そこへ割って入ったのは蘭々ちゃんだ。
「誰か一緒に行く人を探してるんですか?」
ちょっと待って、と樹里に電話しようとする涼我の手を蘭々ちゃんが掴んで止めたので、私も涼我も驚いて目を見合わせる。
「涼我さん行くんですよね。私も一緒に行きたいな!」
「蘭々ちゃんが?」
掴まれていた手を自然にほどきながら、涼我が困ったような顔をする。