俺様Dr.に愛されすぎて




それから、日程やお店、時間などの段取りを決めて……と、慌ただしく日は過ぎた。



そして迎えた、金曜日の夜7時。

私たち会社員4人と真木先生が声をかけてくれた病院関係の男性たちは、日本橋のとあるレストランの個室でテーブルを囲んでいた。



後輩に強引に誘われて、と言いつつも適当な格好で行けるわけもなく、メイクも直して、珍しく髪も巻いている。服も一応、いつものスーツではなく私服のワンピースに着替えた。

彼女たちも、それぞれ気合の入った服とメイクでばっちり決めている。



そんな私たちとまぜこぜに座るのは、当麻総合病院で勤務する、外科医と薬剤師、看護師……そして、真木先生の4人。



「って、なんで真木先生も参加してるんですか!」

「ひとり急患が入って来られなくなったんだよ。いいだろ、俺だってフリーだ」



私の向かいに座る彼は、堂々と言い切った。

先日のパーカー姿とは違う、白いVネックシャツに黒いジャケットを合わせた格好が、シンプルだけどよく決まっている。



こ、これは予想外……まさか真木先生も参加するなんて。

そりゃあ、確かにフリーだし、合コンに参加したっておかしくはないけどさ……!

けど、と納得できずにいる私に、真木先生はフッと笑った。


< 58 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop