【短】sand castles
そんなとある日。
いつものように先パイに逢いに生徒会室に行くと、そこには受験勉強で疲れているのか机に伏せて眠っている先パイがいた。
「先パイ…好き…」
さらり…。
あたしは、自分で気付かない内に先パイに柔らかい髪を撫でて、それから……。
「…っ」
音のない、小さなキスを落としてしまっていた。
自分で、自分のした事の重大さに気付いたのは、先パイがピクリと動いて瞳を開けてから。
「…由梨加ちゃん…今のって…」
「………っ」
あたしは、先パイが好き。
だけど、先パイはあたしを好きにならない。
今更、その事実に打ちのめされる。
あたしは、ただの後輩で、先パイの可愛い「妹」みたいなものでしかない…んだ。
「先パイ…ごめんなさい…っ」
あたしは、そこから駆け出した。
全速力で。
先パイの静止も聞かずに。
それから、先パイが卒業するまでのほんの一ヶ月ちょっと。
あたしは、自分からその場所に足を向けることは一度もなかった。
いつものように先パイに逢いに生徒会室に行くと、そこには受験勉強で疲れているのか机に伏せて眠っている先パイがいた。
「先パイ…好き…」
さらり…。
あたしは、自分で気付かない内に先パイに柔らかい髪を撫でて、それから……。
「…っ」
音のない、小さなキスを落としてしまっていた。
自分で、自分のした事の重大さに気付いたのは、先パイがピクリと動いて瞳を開けてから。
「…由梨加ちゃん…今のって…」
「………っ」
あたしは、先パイが好き。
だけど、先パイはあたしを好きにならない。
今更、その事実に打ちのめされる。
あたしは、ただの後輩で、先パイの可愛い「妹」みたいなものでしかない…んだ。
「先パイ…ごめんなさい…っ」
あたしは、そこから駆け出した。
全速力で。
先パイの静止も聞かずに。
それから、先パイが卒業するまでのほんの一ヶ月ちょっと。
あたしは、自分からその場所に足を向けることは一度もなかった。